* タナバタ *




「何だね、その小さな緑の木の枝のようなものは?」
「笹だそうです。
 何でも、願い事を書いた紙を先に括りつけるとか。」
「ほう?」
「受付の女の子が分けてくれたもので」
「そういえば、今日は『タナバタ』とかいう行事らしいな」
「東の方の国の慣わしだそうで、今年はセントラルでも流行っているそうです」
「確か、1年に1回だけ離れ離れの恋人達が会えるとか言う…」
「らしいですね。ファルマン准尉にいろいろ教えてもらったんですが」
「…願いがかなう枝、ね。
 君の願いは何かな、『オリヒメ』?」
「私を『織姫』と呼ぶのなら、貴方は仕事をサボりがちな『牽牛』ですか?」
「1年に1回しか会えないなんて、ロマンチックじゃないか」
「無理ですね」
「会えないと淋しいかい?」
「いえ、1年も貴方を一人にすれば、確実に仕事が溜まります。
 1年に1回のチャンスがあったとしても、残業で来れないのがオチですね。」
「…む…」
「…私の願いは、貴方とともにあります。
 貴方と共にいなければ意味がない」
「中尉…」
「まぁ、貴方は364日は自由に羽を伸ばせていいかもしれませんけど。」
「まさか。君以外の女性の所で、羽なんて伸ばせないさ」
「どうぞ、お好きに。」
「…君ね…;」
「それで、願い事はどういたしましょうか?」
「そうだな、…とりあえずは…」

『365日、君といたい。』




END



7月7日の日記より。ロイとリザの会話のみですね。
日記に載せていた分は、最後の『』の中身が反転しないと見れませんでした(笑)

2004/08/27


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